アフリカ南部のジンバブエで、観光客にも人気のあった13歳の雄ライオン「セシル」が、米歯科医師(55)の“密猟”の犠牲になった。狩猟愛好家の歯科医師は、現地ガイドに多額の報酬を払い、人慣れしているセシルを国立公園の外におびき寄せて仕留め、頭部を切り落としていたことも判明。あまりにひどい振る舞いの数々に、市民から怒りの声が沸騰。欧米の主要メディアもこの問題を大きく報じている。
黒たてがみで人慣れ
セシルが生息していたのは、ジンバブエにあるワンゲ国立公園。黒いたてがみを持ち、道の真ん中でゆったりと過ごすことが多いため、写真撮影がしやすく観光客にも人気があったという。
米CBSテレビ、英紙デーリー・メール、BBC(いずれも電子版)などによると、セシル“密猟”の批判を浴びているのはミネソタ州ミネアポリスの歯科医師。世界に約5万5000人のメンバーがいる狩猟団体、サファリクラブ・インターナショナル(SCI)に所属し、ヒョウやサイなど大型動物を狙う弓矢専門のハンターだという。