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戦略・経済対話 「政経分離」で協調姿勢 習氏訪米にらみ 「成果」と「深い溝」 (1/5ページ)

2015.6.26 07:30

6月24日、米首都ワシントンの米国務省で行われた「米中戦略・経済対話」の閉幕式に臨む中国の汪洋副首相(左)とジョン・ケリー米国務長官=2015年(ゲッティ=共同)

6月24日、米首都ワシントンの米国務省で行われた「米中戦略・経済対話」の閉幕式に臨む中国の汪洋副首相(左)とジョン・ケリー米国務長官=2015年(ゲッティ=共同)【拡大】

 バラク・オバマ米大統領(53)は24日、ワシントンで開かれた「米中戦略・経済対話」に出席した中国代表団とホワイトハウスで会談し、海洋やサイバー空間での中国の行動に懸念を直接伝え「緊張を緩和する具体的な措置」を取るよう求めた。ホワイトハウスが発表した。

 戦略・経済対話は24日、2日間の日程を終え閉幕。南シナ海の問題など安全保障をめぐる溝は埋まらなかった。両国は国際金融など経済分野で協調姿勢を見せた。

 大統領が自ら中国指導部に懸念を表明するのは異例で、9月に予定される習近平国家主席(62)の訪米を念頭に、南シナ海の岩礁埋め立てやサイバー攻撃の自制を迫った。

 ジョン・ケリー国務長官(71)は閉幕式で「南シナ海での岩礁埋め立てと軍事拠点化の可能性をめぐり中国と近隣国の緊張が高まっている」と言及し、「一方的な行動」を控えるよう求めた。だが、楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に、よう・けつち)国務委員(65)は「中国は領土主権や海洋権益を守る断固とした決意を再確認した」と取り合わなかった。

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