石垣島付近で見られる大型生物ではジンベイザメ、トビエイ系、ナポレオンフィッシュ、アオウミガメ、アカウミガメ、タイマイ。イルカは石垣島では、船上から目撃する程度だ。クジラも通りすがりで、泣き声が海中では数十キロ離れていても聞こえてくる。独特の、歌を奏でるような声には聞き入ってしまう。
「マンタポイント」は、石垣島の西端、川平(かびら)の先にある川平石崎から、さらに北へ3キロほどの沖合に行った場所だ。マンタのエラや身体に付いた寄生虫を食べてくれる魚がいるからマンタが現れる。海外では餌付けをした場所もあるというが、石垣島では自然のままで生態観察ができる。
2年前に最初に出合えたのは「ビギナーズラック」のようなものだった。それからは出合うのに苦労している。
ポイントに着いたら、慌てず騒がず呼吸を整え空気の消費量を減らしつつカメラの設定を決め、水中ストロボの角度や照度も設定してひたすら待つ。現れたと思っても遠すぎて、黒い影が泳いでるだけにしか見えず写真にはならないこともしょっちゅう。「僕の普段の行いが悪いからか? これからは品行方正に生活しなくては」などと思ってしまう。