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里山にちりばめられた作品を巡る 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015 (3/4ページ)

2015.8.3 13:00

蔡國強の火薬発火によるドローイング「島」(点火直後)=2015年7月25日、新潟県の越後妻有地域(十日市、中魚沼郡津南町、原圭介撮影)

蔡國強の火薬発火によるドローイング「島」(点火直後)=2015年7月25日、新潟県の越後妻有地域(十日市、中魚沼郡津南町、原圭介撮影)【拡大】

  • 蔡國強「島」(完成時)=2015年7月25日、新潟県の越後妻有地域(十日市、中魚沼郡津南町、原圭介撮影)
  • 大巻伸嗣「影向の家」=2015年7月26日、新潟県の越後妻有里地域(十日町市、中魚沼郡津南町、石塚元太良さん撮影、大地の芸術祭実行委員会提供)
  • アネット・メサジェ「つんねの家のスペクトル」=2015年7月26日、新潟県の越後妻有里地域(十日町市、中魚沼郡津南町、原圭介撮影)
  • アネット・メサジェ「つんねの家のスペクトル」=2015年7月25日、新潟県の越後妻有里地域(十日町市、中魚沼郡津南町、原圭介撮影)
  • ジミー・リャオ(幾米)「Kiss&Goodbye」/JR飯山線アートプロジェクト=2015年7月26日、新潟県の越後妻有里地域(十日町市、中魚沼郡津南町、原圭介撮影)

 子供たちへの思い込めて

 アネット・メサジェの「つんねの家のスペクトル」は、つんね(山の上)の家で、実際に生活をしていた女性の“気配”を、彼女が使っただろうハサミや針、包丁など利器の縫いぐるみを天井からつるすことで表現している。

 残された仏壇には、位牌(いはい)の代わりに、中心部に紅を塗った白いマスクが置かれていて、見る者をドキッとさせる。メサジェは「(仏壇と)もっとも対照的なものを置いた」と話す。彼女一流の毒を含んだユーモアかもしれない。

 廃校を利用した鉢&田島征三「絵本と木の実の美術館」には、流木をカラフルに色づけしてつくられたオブジェがあふれている。楽しかった学校生活を再現するように、田島は2009年の芸術祭からオブジェをつくってきていて、今回は「オバケ」と「ヤギ」が加わった。ヤギは実際に、3頭が飼われている。

 田んぼの真ん中を通る道の両脇に、2メートルほどの高さの竹が何本も立てられ、それぞれの先に、口を開けた緑のカエルの像が付けられている。集落への道には、いくつものコンクリート製の足形が並べられ、その出口では木製のカエルの像が出迎える。

ガイド:「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015」

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