なるべくパリに居る時間を作りたい。できれば、一年に3カ月ほどは滞在したい。仕事人間である自分にとって、この意識を日本にいるときに持ち続けることは難しい。しかし、自分にとってパリとの関係性は、多くのことに対する気づきを深めるためにますます重要になっている。パリに居る間に見聞きすることは、自分の頭の中をチューニングしてくれる。中でも、モノを作り、価値を生み出すときに必要な哲学や思想の重要性を再認識できることは心地よい。一方、日本ではそうした部分への認識が偏った考えに抑圧されていることを強く感じるようにもなった。おかげで生活面や仕事面における視野も広がった。これまでより幅広く、そして深くモノゴトの本質をつかみ取れるような感覚がある。これこそがNAKANIWAプロジェクトの一種の副産物なのだろう。