再稼働を翌日に控えた8月10日、川内(せんだい)原子力発電所の正門ゲート前は物々しい雰囲気に包まれた=2015年8月11日、鹿児島県薩摩川内市(寺口純平撮影)【拡大】
30キロ圏がベース
地元の範囲が不明確になったのは、東京電力福島第1原発事故後、防災の範囲を拡大したことが理由だ。防災計画の策定義務は、原発の半径8~10キロ圏から30キロ圏に拡大。対象地域は15道府県45市町村から、21道府県135市町村へと3倍に拡大した。
川内の場合、30キロ圏は鹿児島県にとどまっており、伊藤祐一郎知事(67)の「県と薩摩川内市で十分だと思っている」との一声で、地元の範囲が決まった。
薩摩川内市に隣接するいちき串木野市と日置市の各市議会が、地元同意の対象に含めるよう求める意見書を県に提出したが、説明会をそれぞれの市で開くことで反発を収めた格好だ。
同じく審査に合格した四国電力伊方(いかた)3号機(愛媛県伊方町)では、30キロ圏に山口県上関町(かみのせきちょう)が入るが、再稼働の同意については立地自治体(伊方町)と県だけの「川内方式」で一致しつつある。