再稼働を翌日に控えた8月10日、川内(せんだい)原子力発電所の正門ゲート前は物々しい雰囲気に包まれた=2015年8月11日、鹿児島県薩摩川内市(寺口純平撮影)【拡大】
PWRは核燃料で熱した水(一次冷却水)を通した配管に水(二次冷却水)を触れさせ、発電タービンを回す蒸気を発生させる。BWRは一次冷却水の蒸気でタービンを回す仕組みだ。
審査で差を生じた要因は「フィルター付きベント設備」の扱いにある。事故時に原子炉格納容器内の圧力を下げるため蒸気を放出する設備で、東電福島第1原発(BWR)事故を教訓に設置が義務付けられた。ただ、PWRはBWRより格納容器が大きく、圧力に対して余裕があるとして猶予された。
原発が稼働しているかどうかは電力会社の収益を大きく左右するだけに、BWR陣営からは「PWRの電力会社と電気料金で差がつかないか。来春には電力小売りが全面自由化されるのに、もどかしい」(中部電力関係者)との声もあがる。(SANKEI EXPRESS)