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【川内原発再稼働】訴訟・地元同意…合格後もハードル 事業者期待も先行き不透明 (1/4ページ)

2015.8.12 08:30

川内(せんだい)原発の中央制御室で1号機原子炉の起動操作をする運転員ら=2015年8月11日午前10時30分、鹿児島県薩摩川内市(代表撮影)

川内(せんだい)原発の中央制御室で1号機原子炉の起動操作をする運転員ら=2015年8月11日午前10時30分、鹿児島県薩摩川内市(代表撮影)【拡大】

  • 審査申請済みの15原発=2015年8月11日現在

 川内原発1号機の再稼働で、審査や検査の「ひな型」が決まり、事業者は次の原発の再稼働へ弾みが付くことを期待する。しかし審査はなかなか進まない。審査に合格した原発でも超えねばならないハードルがいくつもあり、年内に後続の原発が出るかは微妙な情勢だ。

 審査を申請したのは計15原発25基。川内以外に審査に合格したのは、関西電力高浜3、4号機(福井県)、四国電力伊方3号機(愛媛県)の3基のみだ。

 高浜では今年4月、福井地裁が運転差し止めを命じる仮処分を決定。関電は再稼働に向けた使用前検査を申請したが、仮処分の決定を覆せない限り先は見通せない。

 伊方は地元の同意が当面の課題となっている。四電は原発から半径20キロ圏の全戸別訪問を実施。説明会などで理解を求めているが、4カ月程度の使用前検査も控えており再稼働は年明けになる見込みだ。

 合格した3原発は全て加圧水型軽水炉(PWR)で、事故を起こした福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)で合格した原発はなく、審査の遅れが目立つ。

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