8月8日、サッカー東アジア杯の女子最終戦、日本対中国戦で、ボールをキープする日本代表の川村優理(ゆうり)主将。この日、競技場内では、場所取りをめぐって日本人カメラマンが「駆逐」されるという騒動が起きた=2015年、中国・湖北省武漢市・武漢体育中心(彦野公太朗撮影)【拡大】
済南時報は、広報担当の女性係員が「やんわりと忠告した」ところ、カメラマンは「すこぶる立腹」し、「手で女性係員を突き飛ばした」と、その場面を描写している。
組織委は「日本人記者の挙動は大会の範囲を超える」として取材証を没収し、その後の大会取材の禁止を通告した。
日本人カメラマンは「だだをこねて動こうとしなかった」というが、中国人警備員が強い態度で「1分で立ち去れ!」と言ったところ、「警備員の気勢に驚いて、ケースを引いて立ち去った」という。
カメラマン「文化」に相違
ゴール裏でシュートシーンを狙うカメラマンは、前半と後半でサイドを移動することが多い。椅子や三脚を置いて、後半のための「場所取り」をすることは慣例化している。
日本メディアの場合、午後6時キックオフの試合のために午後2時ごろに会場入りすることも珍しくない。場所取り合戦が熾烈(しれつ)になると予想されるときは、前の晩から撮影場所を確保することさえあるという。