8月8日、サッカー東アジア杯の女子最終戦、日本対中国戦で、ボールをキープする日本代表の川村優理(ゆうり)主将。この日、競技場内では、場所取りをめぐって日本人カメラマンが「駆逐」されるという騒動が起きた=2015年、中国・湖北省武漢市・武漢体育中心(彦野公太朗撮影)【拡大】
一方、中国メディアにはそんな「文化」はない。黒竜江省のポータルサイト「東北網」によると、今大会、中国人カメラマンもやむにやまれず場所取り合戦に参戦したという。
ところが、遅れて来た中国人カメラマンが、別の中国人カメラマンが確保した場所に割り込んできた。その言い訳がひどい。「また日本人カメラマンが場所取りをしていたと思ったから」-。
東北網によると、10年前の2005年、韓国の大邱、大田、全州で行われた東アジア・カップの日中戦では、日本メディアと中国メディアが「場所取り」をめぐって衝突。記者会見場で「大打出手(派手にやりあう)」したという。
東北網は「その時の試合は2-2の引き分けだったが、場外対決では優位に立った中国のサッカー記者が、国のために栄光を勝ち取ったというべきである」と主張。反日感情をむき出しにしている。