爆風で窓ガラスが破壊されたマンション前で、途方に暮れるマスク姿の住民=2015年8月19日、中国・天津市(共同)【拡大】
中国メディアによると、楊局長は12年、天津市の副市長から安全総局長に異動した直後に、危険な化学薬品の取り扱いについて当局の許可証を不要にするなど規制を緩和。これが今回の事故につながった可能性が指摘されている。楊局長と于会長の癒着を問題視する声は根強い。于氏が公安幹部と緊密な関係があった点も批判の的だ。
神経ガス検出に関する情報は錯綜。国営テレビが消防当局幹部の話として検出を報じたが、市環境保護局の温武瑞局長は記者会見で「環境保護部門の調査では検出されていない」と強調した。
検出されたとの報道は19日夕までにインターネットから削除された。ネット上の書き込みには「もっと危険な物質が隠されているのではないか」「中国式の官僚主義」などと不安と批判の声があふれた。
日本の製品評価技術基盤機構(NITE)化学物質管理センターの竹田宜人調査官は、今回のような多種類の化学物質が1カ所で大量に保管されることは日本では考えにくいと指摘。神経ガスなどが検出されたと伝えられたことについて「二次被害を防ぐためにも、なるべく早く詳細な情報が明らかにされるべきだ」と話した。(共同/SANKEI EXPRESS)