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【高校野球】エース自ら決勝弾 東海大相模100年目の頂点 (2/2ページ)

2015.8.21 06:00

 最速151キロを誇る高校ナンバーワン左腕は、マウンドで苦しんだ。序盤で4点先行して勝ちパターンを築いたが、仙台育英打線につかまった。三回、味方の失策から4連打を浴びて1点差に。六回は2死満塁から佐藤将に同点の3点三塁打を浴びた。それでも門馬監督の「全部、想定内だから」という言葉で落ち着きを取り戻した。七回以降は無安打に抑え、九回の決勝打につなげた。

 45年ぶり「恩師にいい報告」

 初戦敗退した昨夏以降、徹底した走り込みで強靱な下半身を作り上げた。内角の制球力とともにチェンジアップを取り入れた緩急ある投球術を身につけた。理想の投手は「その投手がゴールとなる」という理由でいない。「絶対に点を取られない投手」を目指し、二枚看板の右腕吉田と互いに鍛え続けた。

 激闘を制した指揮官は、1970年に東海大相模を初の全国制覇に導いた恩師、原貢(はら・みつぐ)さん(2014年死去)の名前を出して「本当にいい報告ができる」とお立ち台で万感の表情を浮かべた。高校野球100年。節目の年に全国3906校の頂点に立った。(SANKEI EXPRESS

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