隙間からのぞく主体と客体
韓国の作家たちとは対照的に、日本のアーティストが関心を寄せるのは、「オブジェクトとイメージの見方や効果、機能といった側面、および作者のみならず観者を含めた主体と客体のあり方」(米田研究員)だという。
例えば、横溝静の作品「A flight before light」(2015年)には、2枚の黒い板の隙間から、女性の裸体の一部や仮面をかぶった女性の目がのぞく。それは自分(主体)が盗み見ているのか、誰か(客体)から盗み見られているのか、という関係を示しているようにも見える。
また、南川史門の作品「4つの絵画と自立するための脚」(2013年)では、ショッキングピンクに塗られた掲示板のようなものが登場する。定型のスペースに描いてきた絵画の枠(歴史)を拒絶することで、新しい世界を切り開こうとする姿勢が見える。