ここのところはまるで梅雨のように天気がぐずついていて、彼の塔の全容を眺めやることはない。晴れ渡ったその日に思わず写真を撮ってしまう、なんてことも勿論あるのである。ああなんて高くてすごい姿だ。せめて写真に収めて、彼に彼女にメールで送ってあげよう。新電波塔の高笑いが聞こえて来るというものだ。(演出家 長塚圭史/SANKEI EXPRESS)
■ながつか・けいし 1975年5月9日、東京生まれ。96年、演劇プロデュースユニット「阿佐ヶ谷スパイダース」を結成。ロンドン留学を経て、ソロプロジェクト「葛河思潮社」を立ち上げた。演出を手がける舞台『十一ぴきのネコ』が10月1~17日に紀伊國屋サザンシアター、10月24・25日にシアターBRAVA!、11月7・8日に北九州芸術劇場にて開催。