サイトマップ RSS

縦割り行政の弊害 水害と五輪問題に共通 渡辺武達 (3/4ページ)

2015.9.16 09:30

濁流に囲まれた防災対策本部のある常総市役所。防災拠点としての機能を果たせなかった=2015年9月11日、茨城県常総市(中辻健太郎撮影)

濁流に囲まれた防災対策本部のある常総市役所。防災拠点としての機能を果たせなかった=2015年9月11日、茨城県常総市(中辻健太郎撮影)【拡大】

 あいまいな責任の所在

 一方の五輪問題も役所の縦割りの弊害が表れた。五輪憲章には、五輪は都市が開催するイベントであるとしているが、国家イメージの向上、愛国心の高揚に役立つから、どこも国家が乗り出す。東京五輪は、東日本大震災からの復興を世界にアピールするという目的もあり、安倍晋三首相が、2年前の招致決定のIOC(国際オリンピック委員会)総会に出かけていき、「(福島第1原発の汚染水は)完全にコントロールできている」と大見えを切ったわけだ。

 新国立競技場の建設も国家の威信を締めそうと、国の文部科学省が所管する日本スポーツ振興センター(JSC)が建設主体となり、文科省、JSC、東京都の3者の間で責任の所在があいまいになった。

 五輪憲章は、その開催目的を「スポーツを人類の調和のとれた発達に役立てることにあり、その目的は人間の尊厳保持に重きを置く、平和な社会を推進することにある」としているが、日本の現状はほど遠い。震災からの復興という点でも、五輪関連の建設需要のあおりで、被災地では作業員の不足や資材の高騰などの影響が出て、学校などの建設に支障がおよび、五輪への恨み節すら聞かれる。

メディアも、責任なしとはいえない

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ