家賃滞納で昨年2月に閉鎖された、東海地方で唯一の常設寄席「大須演芸場」(名古屋市中区)が新しい運営体制で22日に再オープンする。赤字を続けた先代経営者とはたもとを分かち、東西の人気落語家を招くことで厳しい経営環境の克服を狙う。笑いの殿堂を目指し、仕切り直しが始まる。
日本の真ん中から全国に
リニューアル工事を終えた演芸場は、レトロなムードを残しつつ、ロビーや桟敷席、トイレが大幅に改装された。「こんなにきれいになるとは」。18日の内覧会に訪れた関係者も目を見張った。
運営主体として、新たに一般社団法人を設立。最高顧問に迎えられた初代林家三平の妻、海老名香葉子(えびな・かよこ)さん(81)は「東西の落語家が、真ん中の名古屋に集まり、全国に笑いを発信したい」と意気込む。
毎月1~10日は、落語主体の公演「定席」とし、落語協会(東京)や上方落語協会(大阪)の落語家が出演。22日のこけら落としには、落語協会会長の柳亭市馬さんら大御所が駆け付ける。