自分ならどうするか
怖いものと出くわしたとき、人間は一番その人となりが表れるのかもしれません。逃げるか立ち向かうか、他に誰かがいたら協力するかしないか、もしくは「この人をあげるから私だけは助けて」と、いけにえに差し出すか。
怪奇物語、ホラーは、純粋にその恐怖を楽しむだけではなく、登場人物の人間性も楽しめるジャンルです。さらには同じ状況に自分を想像で当てはめて、どうするかと考える。
もしかしたら、その想像した自分自身が、一番嫌で怖かったりするのかもしれません。(作家 乾ルカ、写真も/SANKEI EXPRESS)
■いぬい・るか 1970年、札幌市生まれ。銀行員などを経て、2006年『夏光』で第86回オール讀物新人賞を受賞してデビュー。10年『あの日にかえりたい』で第143回直木賞候補、『メグル』で第13回大藪春彦賞候補となる。12年、『てふてふ荘へようこそ』がNHKBSプレミアムでドラマ化された。近刊に『奇縁七景』。ホラー・ファンタジー界の旗手として注目されている。札幌市在住。
「お葬式」(瀬川こびと著/角川ホラー文庫、在庫なし)。※電子書籍480円+税