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自身の経験 役にぶつけて 映画「岸辺の旅」 浅野忠信さんインタビュー (2/4ページ)

2015.9.25 11:00

「ずっと40代夫婦を演じたかった。『岸辺の旅』は役者人生の転換点となりました」と語る,俳優の浅野忠信(ただのぶ)=2015年7月29日、東京都港区(長尾みなみ撮影)

「ずっと40代夫婦を演じたかった。『岸辺の旅』は役者人生の転換点となりました」と語る,俳優の浅野忠信(ただのぶ)=2015年7月29日、東京都港区(長尾みなみ撮影)【拡大】

  • 第68回カンヌ国際映画祭に出席した(左から)浅野忠信(ただのぶ)さん、深津絵里さん、黒沢清監督=2015年6月、フランス・カンヌ。(C)Kazuko_Wakayama
  • 【メディアトリガーplus(試聴無料)】映画「岸辺の旅」(黒沢清監督)。10月1日公開(提供写真)。(C)2015「岸辺の旅」製作委員会/COMME_DES_CINEMAS

 久しく接点がなかったが、実は黒沢監督は浅野の俳優人生のターニングポイントに以前にも一度立ち会った人物でもあった。「12年前、黒沢監督の『アカルイミライ』に出演したとき、実は俳優としての限界を感じていたんです。それ以来、ずっと自分なりに壁を突き破ろうともがき続け、演じる役と闘ってきました。その結果、また新たな自分に出会え、『まだまだ頑張るぞ!』と思えたときに、『岸辺の旅』で再び黒沢監督と出会いました。不思議なタイミングでご一緒させてもらえるんです」。役者人生の節目ごとに現れる黒沢監督に、浅野は不思議な縁を感じているそうだ。

 トコトンやり抜く

 自らのキャリアに立ちはだかる大きな壁を、浅野はどのようにして乗り越えてきたのだろう。「まず自分なりの乗り越え方を見つけることが大事だと思いましたね。僕も必死に考えましたよ。その手法は、自分に優しく向き合い、よく考えて、自分の中できちんと答えを出すというものに収斂(しゅうれん)されていきました。大事なのは、ネガティブに考えるのではなく、ポジティブに考えることです。人によってはわずか30分間の作業かもしれないし、逆にすぐに3日ぐらいたってしまうものかもしれません」

「今までできなかったことがあるならば、そこから何かを始めるのも遅くはないでしょう」

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