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インドネシア・スラウェシ島 葬式のため生きる 独特の死生観 (2/4ページ)

2015.9.26 15:00

102歳で天寿を全うしたライ・サンペラーヤさんの葬列。人生のクライマックスが葬儀であり、葬儀のために生まれ、葬儀のために死ぬのがトラジャ族の文化だ=2015年8月1日、インドネシア・スラウェシ島(今井竜也さん撮影)

102歳で天寿を全うしたライ・サンペラーヤさんの葬列。人生のクライマックスが葬儀であり、葬儀のために生まれ、葬儀のために死ぬのがトラジャ族の文化だ=2015年8月1日、インドネシア・スラウェシ島(今井竜也さん撮影)【拡大】

  • サンペラーヤさんの葬儀会場で行われた水牛をいけにえにする儀式。1頭数百万円もする高価な水牛も含めて、50頭以上が集められた=2015年7月30日、インドネシア・スラウェシ島(今井竜也さん撮影)
  • 乳児の亡骸が樹木の幹に納められたベイビーグレイブ=2015年7月28日、インドネシア・スラウェシ島(今井竜也さん撮影)
  • 民家の中で並べられたひつぎ。遺族が十分な葬儀費用をためる日まで、こうして遺体は待機している=2015年8月1日、インドネシア・スラウェシ島(今井竜也さん撮影)
  • 岩壁をくりぬいたスペースに遺体を納め、板で蓋をした共同墓地。供えられた人形はタウタウと呼ばれ、故人に似せて作られている=2015年7月23日、インドネシア・スラウェシ島(今井竜也さん撮影)
  • サンペラーヤさんの墓の前に集まった遺族。裕福な一族だが、それでも葬儀のためには死後2年の蓄財を要した=2015年8月1日、インドネシア・スラウェシ島(今井竜也撮影)
  • インドネシア・スラウェシ島タナトラジャ

 足を運んだタナトラジャのタガリバルス地区では、2年前に102歳で亡くなったというライ・サンペラーヤさんの葬式が行われていた。ジャカルタから3人の子供を連れて葬儀に参列した孫のソラーヤさん(34)は「祖母は村の『女王』と呼ばれていたの。カードゲームの名手で、私は全く勝てなかったわ」と、懐かしむように話してくれた。

 ≪供宴、大騒ぎの葬列 死者への敬意から≫

 夫が35歳の若さで亡くなり、10人の子供を抱えて苦労したというサンペラーヤさんだが、102年の人生において、やがては「女王」と称されただけあって葬儀は盛大だった。

 親類縁者だけでなく、多くの村人も集まり、出棺前に数日にわたって行われたセレモニーのクライマックスは、水牛をいけにえにし、それを参列者たちで食する供宴だった。水牛は、死者の魂を天国へ連れて行く乗り物と考えられており、多くいけにえにするほど早く天国にたどり着けると信じられているのだ。

サンペラーヤさんの葬式

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