ところが、実際に会って食事をしてみて、私は驚いた。ほとんど、違わない。というより、どちらかといえば彼女たちのほうがよほどあか抜けているのだ。
話す内容も、私がいちばん田舎者臭い。「アー、ヨカッタ。大人になっても子供の頃のまんま。みんなと昔みたいに戻れるんだ」とほっとする一方、「アレ、おかしいな…。私、都会でずいぶんもまれてきたはずなのに」と、少し納得がいかない。みんなに合わせようとしても知らず知らずのうちにズレてしまうに違いないと、私は心の片隅で思っていたのである。が、何度見回しても、やっぱりなんの違和感もなくなじんでいる。これっっぽっちも浮いていない。
私の都会での生活って一体なんだったのか。こういう場合、すっかり都会に染まってしまった私に、みんなが一抹の寂しさを覚えるのがお約束ではないのか。
その夜、いつものように散歩に出た私は、むしろ故郷に自分が置いていかれたような気がしてならなかった。ニュータウン建設予定地の区画に足を踏み入れた途端、「待って待って」と私は動揺を覚えた。どうした、故郷よ。昔はもっとのどかだったじゃないのよ。この辺もこーんな気取ってなくてさあ、見渡す限り、草ボーボーだったじゃない。