たとえば、大型プールの濾過設備も手がけているが、久松さんは「一見すると技術的な互換性はなく、初めはなぜ太陽がこんなことをやるのかと疑問を持たれた。しかし、自分たちで生産設備を作り、管理してきたノウハウがあるので、われわれとしては全く違和感なく取り組めた」と振り返る。こうした技術力で、野菜類の袋詰め機などのアグリ機器や廃油を再燃料化するシステムなどを開発し事業化してきた。
2013年には、初めての海外進出先としてインドに現地法人を設立し、昨年9月から工場の操業を開始した。需要の拡大が見込める市場だが、日本の大手農機メーカーは現地で耕うん爪を生産しておらず、納入先はすべて現地メーカーだ。ここでも、日本各地の土壌や耕作方法に適した爪を生産してきた技術力を生かし、現地メーカーのニーズに合わせた製品を開発している。
「いい会社とは限りなく前進する会社。達成すれば終わりの『目標』より、終わりがなく追求し続ける『目的』を大切にしている」と、久松さんは言う。
さまざまな困難を伴うインドへの進出には「若い社員に夢を与えるという目的もある」。新分野の製品開発や海外への進出を通じて人材を育成し、「限りなき前進」を続けている。(今週のリポーター:慶応大学2年 学生有志記者 日沖翔大/SANKEI EXPRESS)