中国共産党関係者は「男性は軍事管理区域などに侵入、または、施設を撮影したことが『スパイ行為』に認定された可能性がある」と指摘する。軍事施設の写真を海外の雑誌に提供した遼寧省の中国人男性が懲役8年の判決を受けた例が今年1月にあった。
「友好人士」の一人
また、6月に北京で拘束されたという東京の60代男性は、かつて航空会社で中国市場の開拓などを担当。定年後、北海道で牧場経営に携わりながら、日中間の人材派遣の公益団体を立ち上げた。日中の政財界にも人脈を持ち、共産党機関紙の人民日報に取り上げられたこともある。いわゆる「日中友好人士」の一人に数えられる人物だ。
関係者は「中国社会に深く入りすぎて党内の権力闘争に巻き込まれたのかもしれない」と話す。ただ、この男性は拘束され取り調べを受けているものの、逮捕には至っていないといい、釈放される可能性もある。(北京 矢板明夫、桜井紀雄/SANKEI EXPRESS)