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鶏白湯スープ 「味分け」で急成長 本間義広クックピット社長、開拓者として開業支援 (1/3ページ)

2015.10.8 11:30

さまざまなビジネスアイデアを話す本間義広社長=2015年10月1日、東京都足立区

さまざまなビジネスアイデアを話す本間義広社長=2015年10月1日、東京都足立区【拡大】

  • 鶏白湯(パイタン)スープは、キレがあると好評だ=2015年10月1日、東京都足立区

 ラーメンなどに使われる鶏白湯(パイタン)スープのパイオニアである「クックピット」(東京都足立区)が、ストレートスープの特色を存分に生かした“味分け”という独特の開業システムを考案、約10年間で導入店舗数を全国650店まで拡大、さらに成長を続けている。飲食業界は今、長時間労働、人材難など大きな悩みを抱えている。こんな苦境の時だからこそ、クックピットの本間義広社長は「小規模店を支援して、多店舗化を後押しする。飲食業界で働く人たちの幸せのために役立ちたい」と意気込んでいる。

 みんなが幸せに

 板前を7年経験した後、外資系の飲食会社に勤めていた本間社長が入った東京・西麻布のラーメン店。口にしたスープに衝撃を受けた。「甘みのある、この味の秘密が知りたい」。弟子入りを即決、家族にも告げずに会社を辞めて「時給800円」のアルバイトとして働き始めた。1992年12月のことだった。

 地道な修業を重ね、店主の信頼を得て、94年2月に独立した本間社長は「全ての道は日本橋に通じる」というところから、1号店は日本橋に。それから約10年で、18店舗に拡大させた。この間の多くの失敗や人の支えが“味分け”の根幹となった。

本間義広社長「店の経営を成功させるのは、味と余裕」

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