衣装や風習の違いで民族を見分けることができる。大きな赤頭巾をかぶり、結婚後に眉と髪をそるのが赤ザオ族。見た目が少し怖い。黒モン族は濃紺のあい染めの腕部分に繊細な刺繍を施している。膝丈のキュロットからのぞいた生足が妙にまぶしい。一方、男性といえば民族衣装を着る者は少なく時折、農作業する姿を見掛ける程度だ。あまり働いている様子はない。夜遅くまで酒を飲み、昼間は寝ているに違いない。
ちなみに一番綺麗(きれい)で優しくて働き者とされるのが、ムーカンチャイ近くのギアロに住むタイ族の女性という。ガイドによれば「ベトナムの男性はみんな結婚したがるが、数が少ないので喧嘩(けんか)になるから我慢している」そうだ。残念ながら今回の旅で出会うことはなかった。(文:産経デジタル 長浜明宏/撮影:カメラマン 佐藤良一(りょういち)/SANKEI EXPRESS)
■佐藤良一(さとう・りょういち) 写真家。物語のある街を題材に旅行系の媒体で活躍中。ジャンルは問わず、旅先で出会った「色」を大切に撮影。著書に「パラオ海中ガイドブック」(阪急コミュニケーションズ)など。