【牧野直子の健康ごはん】
秋の味覚といえば、マツタケや栗、サツマイモ、ナス、新米などがありますが、サンマもその一つではないでしょうか。
先日もバーベキューの際、炭火でサンマを焼きました。脂がのったサンマにカボスをきゅっと絞って、ワタ(内臓)とともにいただきましたが、「今まで食べたサンマの塩焼きの中で、一番おいしかったかも!」と思うほど、美味でした。ところで、皆さんはワタを食べますか?
一般的にはアジやイワシなどの魚のワタは下ごしらえの際に捨てますが、サンマの場合は、塩焼きにするか、火を通したりすれば食べることができます。なぜかといえば、サンマは消化器官が短く、餌を食べてから30分ほどで排泄(はいせつ)されます。つまり、おなかの中に不純物をためておくことがないため、多少の苦みはあっても、うまみとなって食べられるというわけです。そのワタには、貧血の予防や改善に働く鉄やビタミンB12などが多く含まれます。