【牧野直子の健康ごはん】
皆さんは週に何回くらい魚料理を食べていますか? 日本は世界でも有数の魚の消費国ですが、魚の摂取量は数年前から肉の摂取量を下回り、減少傾向にあります。合わせて消費される魚の種類も変わってきました。1965(昭和40)年にはアジ、イカ、サバがトップ3を占めていましたが、2010(平成22)年には、サケ、イカ、マグロに変わりました。
その理由の一つは調理の簡便化です。さばく必要のある一尾魚の購入数が減り、切り身や刺し身、干物などを選ぶようになったからです。また、購入先が鮮魚店ではなくスーパーになったことも一因です。そして、サケの消費が増えているのは、チリやノルウェー産のものが入ってくるようになって一年中あり、加工品も多いからです。
国産のサケの旬はこれから11月くらいまで。生鮭、白鮭、秋鮭などとして売られます。ノルウェーなどのアトランティックサーモンは白く脂のすじが入っていますが、秋鮭は、白い脂のすじはほとんどなく、あっさりとしているのが特徴です。もちろん脂が少ないので、カロリーもアトランティックサーモンに比べて少ないです。