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升田幸三の破天荒な野人将棋 なぜ名人に香車を引かせて勝ちたかったのか 松岡正剛 (1/4ページ)

2015.10.18 14:00

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

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 升田幸三(ますだ・こうぞう)は故郷の広島を出奔するときすでに「名人に香車を引いて勝つ」と心に決めていた。昭和7年の13歳のときだ。大阪に入って木見金治郎(きみ・きんじろう)9段の書生となり、腕を磨いたが定跡をおぼえない若造だった。のちに「升田の新手一生」と言われたように、何がなんでも新手を工夫して局面を打開するのが、最初から好きだったのだ。

 当時、棋界に君臨していたのは名人の関根金次郎であったが、もう老いていた。そこで関根門下の土居市太郎が実力名人とされていた。土居はカリエスで足が曲がらなかったが、めっぽう強く、大阪の強者でのちに「吹けば飛ぶような将棋の駒に」と演歌に歌われた阪田三吉(さんきち)との対戦では、問題なくこれを退けた。升田は土居と対戦するにはまだ若すぎた。升田は新たな名人の木村義雄に挑むことになる。

痛快なのはGHQを煙に巻いた話

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