【BOOKWARE】
ラグビーW杯初戦で、日本が世界3位の強豪、南アフリカに逆転で勝った。いやあ、こんなに感極まったことはない。誰もがサモアやアメリカに高得点で勝って、なんとか準々決勝進出することを願っていた程度だったのに、ノーサイド直前の劇的な逆転トライだ。日本ラグビー史上の快挙中の快挙だ。
フルバック五郎丸の果敢なプレーにも、エディー・ジョーンズの采配にも感心した。五郎丸は清宮早稲田時代から注目して観ていたが、まだまだ鋭くも巨きくもなると思っていた。エディーはオーストラリアの選手でワラビーズには選ばれなかったものの、173センチの体躯で、奥さんが日本人であることをもってしても、日本ラグビーの監督にふさわしい。
ぼくは、ずうっとラグビーを観てきた。父が京都一商時代のフルバックで、高校全国大会で優勝した。この父のせいで、正月は炬燵(こたつ)から引っ張り出されて花園や西京極で毎年の観戦なのだ。ぼく自身は中学はバスケット、高校は剣道・柔道だったのでラグビーはしなかったのだが、観戦するならラグビーがダントツの一番なのだ。いまなお初来日のオールブラックスの勇猛で華麗なプレーが強烈で忘れられない。