一方、密集を切り抜け、グラウンドを疾駆独走する個人プレーの美しい野獣のような魅力もたまらない。近鉄の坂田好弘、オールブラックスのジョン・カーワン、英国のジョニー・ウィルキンソンなど、すべて目に残っている。五郎丸よ、君にもそうなってほしいのだ。
【KEY BOOK】「不動の魂/桜の15番」(五郎丸歩著・大友信彦編/実業之日本社、1728円)
五郎丸は、ジョニー・ウィルキンソン風のプレースキック前の集中ポーズとともに、いまや爆発的人気のエディー・ジャパンの15番。佐賀工で3年連続花園に出て、早稲田で1年からフルバックのレギュラーとなり、恩師清宮が監督をするヤマハに入ってからも活躍している。W杯での切れ味もすばらしい。この本は五郎丸のいまだ初々しいところがよく浮き彫りにされていて楽しいが、そのラグビー哲学もそろそろ発言してほしいとも思う。