マレー鉄道の車両は古く、お世辞にも快適とはいえないらしい。「体力を温存して乗ったほうがいい」と現地の友人にも言われていた。従来のアルミ合金製旅客機では、客室が常にカラカラに渇いた状態で、長時間乗るとのどを痛める人も少なくない。目に見えないところで結露があると機体のさびや腐食につながる危険があるため、機内の空気は水分除去装置を通してから送り込まざるを得なかった。その点、金属に代わり炭素繊維複合材で機体をつくりあげたB787はキャビンの湿度を自在にコントロールできる。疲れをまったく感じないのだ。
クアラルンプールには昨夜遅くに到着した。マレー鉄道の出発時間は今夜、日付が変わる深夜1時過ぎ。B787のフライトで体力を温存した私たちは、出発までの丸一日を使ってクアラルンプール市内を精力的に動き回った。
≪週末恒例「帰省ラッシュ」に遭遇≫
バトゥ洞窟へ向かう前には、新しい行政都市として整備された郊外のプトラジャヤにも足を延ばしてみた。ピンク色のモスクがあると聞いたからだ。