「花魁」のきらびやかな衣装。俎板帯(中)は天の川で牽牛(けんぎゅう)と織女が出会う時の案内役をつとめたというカササギが描かれ、打ち掛け(右)には菊の花をあしらっている=2015年9月11日、東京都中央区(藤沢志穂子撮影)【拡大】
舞台再現、花道を歩く
着物や帯は京都の専門業者が制作した。季節ごとのモチーフがあり、現在は秋をイメージした衣装を展示。2枚に重ねる「打ち掛け」に、その下に着る綿を詰めた「胴抜(どうぬき)」や胴の部分から長く垂れ下がる「俎板(まないた)帯」、花魁特有の「高下駄」のほか、カツラも。打ち掛け9.6キロ、帯5.4キロ、高さ24センチの高下駄3.1キロ、カツラ2.2キロなど合計で33.5キロにもなる。
場内には舞台を再現、花道や舞台裏を歩ける。楽屋と花道を仕切る「揚幕」は、実際に以前の歌舞伎座で使われていたもの。歌舞伎座の座紋「鳳凰丸」が染められ、歴史の重さを感じさせる重厚な手触りだ。和楽器を奏でる黒御簾(みす)の中にも入れる。中から外を眺めると不思議な気分になる。