ムソルグスキーは、リムスキー=コルサコフと同じ「ロシア五人組」の一人。友人の画家、ハルトマンの遺作展を見て、10枚の絵の印象を音楽にしたのがピアノ組曲「展覧会の絵」。これを管弦楽曲に編曲したフランスのラベルもオーケストレーションの“天才”で、「展覧会の絵」は、1922年に初演された編曲で、世界的に知られるようになった。
「曲中の管楽器の配置の仕方とその扱い方の巧みさが、軽やかな効果をあげている。それがまた壮麗さやロシア的な憂愁を描き出している。そしてラベルが演奏する際の合理性をわきまえていたことも見逃せない」と音楽評論家の青澤唯夫氏は記す。
モーツァルトからベートーベン、ワーグナーと時代が下るにつれ、楽器は改良され、新たな楽器が開発された。だから、作曲家は新たなオーケストレーションを試み、作品を生み出した。そうした流れも特集の中で追っている。(月刊音楽情報誌「モーストリー・クラシック」編集長 江原和雄/SANKEI EXPRESS)