東芝がソニーに一部売却する大分工場=2004年、大分県大分市(共同)【拡大】
東芝は28日、主力の半導体部門のうち、採算が悪化している事業のリストラ策を正式に発表した。白色発光ダイオード(LED)は2015年度末までに撤退し、市場拡大が期待できるパワー半導体や光半導体などの事業に注力する。大分工場(大分市)のうち、スマートフォンのカメラ向けなどの画像センサーを生産するラインをソニーに売却。このセンサー事業から撤退する。
大分工場のほかの事業は、グループ会社の岩手東芝エレクトロニクス(岩手県北上市)に統合し、16年4月1日に新会社を発足させる。自動車向けなどのシステムLSI(高密度集積回路)など成長を見込める製品に経営資源を集中する。
東芝はリストラで、システムLSI事業で17年3月期に約160億円、白色LEDやパワー半導体など「ディスクリート」と呼ばれる単純な機能の半導体事業で約100億円の固定費をそれぞれ削減、両事業で17年3月期中に黒字化を目指す。半導体部門は東芝の稼ぎ頭だが、システムLSIとディスクリートの両事業は赤字に陥っている。
東芝の白色LEDは主に照明機器などに使われ、15年3月期の売上高は十数億円、世界シェアは1%未満だった。生産しているグループ会社の加賀東芝エレクトロニクス(石川県能美市)は、撤退後、パワー半導体などを中心に操業する。