サイトマップ RSS

星の王子さまは「何」と仲よくしたかったのか サン=テグジュペリが文明に遺したとても大事な謎 松岡正剛 (2/5ページ)

2015.10.29 16:00

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)【拡大】

  • 【BOOKWARE_松岡正剛】BOOK_MEETS_BOOK

 最近、ユーミンと話していたら、アニメ映画『リトル・プリンス』の曲を作るために久々に読んでみたら、めちゃくちゃ深いので考えこんだと言っていた。よく、わかる。結局、ぼくも20年ほどかかって、あの当時の飛行機乗りのみが書けた童話だということを合点した。サントス・デュモンやアンリ・ファルマンやルイ・ブレリオに憧れ続けた稲垣足穂のおかげでもあった。

 『星の王子さま』を感じるには、他の作品を読んだほうがいい。ぼくも最初は、たった一夜の物語『夜間飛行』に惹かれた。主人公の飛行家は飛行機とともに行方知れずになっていくのだが、それはサン=テグジュペリには追走できる行方なのである。機影や航路が追走できるのではない。飛行者の「魂」が見えてくるのだ。ついで『人間の土地』に浸ってみて、大いに攫(さら)われた。この作品は小説ではない。思想でもない。“空の農民”である飛行家が到達しうる至高の精神を綴っていた。これでやっとわかる。『星の王子さま』は『人間の土地』の童話版だったのだ。

「大地を離れた宿命」をもった農民

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ