サイトマップ RSS

星の王子さまは「何」と仲よくしたかったのか サン=テグジュペリが文明に遺したとても大事な謎 松岡正剛 (4/5ページ)

2015.10.29 16:00

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)【拡大】

  • 【BOOKWARE_松岡正剛】BOOK_MEETS_BOOK

 星の王子さまは「なつく」とは何かということを考えた。星に咲いた薔薇はなつけないから、つれなく見えたのだ。キツネは人間に殺されることを解除してもらわなければ、なつけなかったのだ。それなら人間が勝手に開拓開発してきた土地は、人間と地球とをどう「なつかせて」きたのか。王子は砂漠に井戸を掘ることを思いつくまで、この謎にたっぷり悩んだ少年だった。ぼくもまたさらに20年ほど悩みたくなってきた。

 【KEY BOOK】「人間の土地」(サン=テグジュペリ著、堀口大学訳/新潮文庫、596円)

 サン=テグジュペリが飛行体験から得たもの、思索したことが、綴られている。僚友の意味、飛行機とは何か、眼下に見える地球の意識が前半に観照される。後半、アルゼンチンで招かれたお伽話のような一軒家での出来事が挟まって、サハラ砂漠での原住民の魅力、生きるために飛び、死ぬために飛ぶことが最後に語られる。読んでいくとだんだん胸が詰まり、だんだん大きなもの、「空の大地」に出会っていける。

「絆」と「なつく」が人間に必要

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ