サイトマップ RSS

星の王子さまは「何」と仲よくしたかったのか サン=テグジュペリが文明に遺したとても大事な謎 松岡正剛 (3/5ページ)

2015.10.29 16:00

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)【拡大】

  • 【BOOKWARE_松岡正剛】BOOK_MEETS_BOOK

 アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリは20世紀の申し子だった。1900年にリヨンに生まれ、スイスの聖ヨハネ学院で学び、兵役に志願して陸軍飛行連隊に所属した。いったん民間航空界のパイロットになったが、第二次世界大戦に招集され、トゥールーズで飛行教官を務め、さらに自身で志願して北アフリカ戦線に赴いた。しかし1944年7月31日、地中海近辺をロッキードF-5Bで単独写真偵察飛行のために飛び立って、そのまま帰らぬ人となった。44歳だった。実はこの年にぼくが生まれた。『星の王子さま』はその前年の執筆である。

 サン=テグジュペリは自分がそのうち墜落するか撃墜されるか、行方不明になるかということを、ずっと以前から知っていたにちがいない。当時の飛行機はそれほど壊れやすかったのだし、そうでなくとも飛行家とはそもそも「大地を離れた宿命」をもった農民なのだ。そうだとしたら『星の王子さま』は、コンクリートと多数決で固めてきた人類の文明に対する問いとメッセージを、不思議な異界の少年に託した遺言だったのである。

人間と地球とをどう「なつかせて」きたのか

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ