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ゾウも犠牲…「狩猟依存」の闇 ジンバブエ、資金難で禁止遠く 密漁も横行 (3/3ページ)

2015.11.4 00:00

ワンゲ国立公園のゾウの群れ。野生動物保護を求める声も、正規の狩猟や密猟とともに動く大金にかき消されているようだ=2015年10月29日、ジンバブエ(ロイター)

ワンゲ国立公園のゾウの群れ。野生動物保護を求める声も、正規の狩猟や密猟とともに動く大金にかき消されているようだ=2015年10月29日、ジンバブエ(ロイター)【拡大】

 政府の援助なし

 野生動物の狩猟をめぐり、欧米を中心にたびたび大きな話題となり、非難が巻き起こるものの、根本的な解決方法が打ち出されたことは皆無だ。これにはジンバブエ特有の問題が大きく絡んでいる。

 経済が混乱するジンバブエではジンパークスが国立公園などを管理している。しかも政府から資金提供を受けておらず、ハンターや旅行者が現地に落とすお金で事業を行っているのだ。米が14年にジンバブエから野生動物の頭部持ち込みを禁止して以降、米から訪れるハンターが激減。そのため狩猟のために大金を支払うハンターは、大得意のお客さまで、大歓迎なのだ。

 関係者によると、今回の大量毒殺も、給与に不満を持つ国立公園のパトロール隊員が、密猟者と組んだ犯行の可能性があるという。

 直近にも、ゾウを毒殺した疑いで国立公園のパトロール隊員2人が逮捕された。ジンバブエでは象牙10キロの市場価格が1万9000ポンド(約353万円)といわれており、給与に不満を持っていた隊員2人は密猟者と結託、利益を山分けしていたとみられる。希少動物をめぐるジンバブエの闇は想像以上に深い。(SANKEI EXPRESS

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