会議筋によると、全体会合の場では中谷元(なかたに・げん)防衛相のほか、フィリピン、オーストラリア、韓国などが米側の主張を後押しする発言を行った。
ただ、ASEAN拡大国防相会議では経済力を背景にASEAN各国間の分断を図る中国の攻勢が着実に成果を挙げていることが示され、南シナ海問題で足並みのそろわないASEANの現状が改めて浮き彫りとなった。(共同
≪譲れぬ「南シナ海」 米中の緊張続く≫
米中両国の南シナ海をめぐる攻防は4日、ASEAN拡大国防相会議の共同宣言採択が見送られる異例の結末となった。米国の掲げた「航行の自由」を中国が押し返した格好だが、米国は軍艦派遣で圧力をかけ続ける方針だ。中国は政権の威信をかけて対抗していく構えで、緊張は今後も続きそうだ。
築けなかった包囲網
「国際法に基づき今後も南シナ海を航行する」
アシュトン・カーター米国防長官は4日の拡大国防相会議で、中国の人工島周辺12カイリ(約22キロ)内を今後も航行すると宣言。日本やオーストラリア、ニュージーランドなどが「航行の自由」を支持した。