「10年後は支配下に」
一方、中国にとっても南シナ海は引くに引けない最も重要な海域だ。石油輸入の8割がインド洋と南シナ海などを結ぶマラッカ海峡を経由する中国は有事の際、南シナ海の制海空権を米軍に握られるのを恐れている。
中国軍は米国に対する核抑止力を担保するため、核兵器を搭載した潜水艦を南シナ海経由で西太平洋まで自由に航行させることを目標に、南シナ海の軍事拠点化を急いでいる。
政府系のシンクタンク、中国社会科学院の研究者は「中国にとっては潜水艦の航路確保が最も大事だ。10年後には南シナ海を支配下に置けるようになる」と予測する。ただ当面は、圧倒的に強力な米軍に対し強硬手段に訴えることはできず、手詰まり感も漂う。
ネット上には米軍による「領海侵犯」への中国の対応について「弱腰」などと批判が出ており、この研究者は「中国が米軍を阻止できないままだと、『主権を守れない政府なら打倒してしまえ』となりかねない」と懸念している。(共同/SANKEI EXPRESS)