10月28日、南シナ海を航行中のイージス駆逐艦「ラッセン」の艦上で、医療搬送訓練を行う米海軍の隊員たち。この前日、ラッセンは中国が建設する人工島の12カイリ(約22キロ)内を航行した=2015年(ロイター)【拡大】
この場合、「各当事者」は南シナ海で領有権を主張する中国を、「その他の関係国」は米国を指す。だが、「地域の緊張を高める行為」が、中国の人工島建設なのか、米国の駆逐艦派遣なのかは判然としない。あえて曖昧な表現で一方的な米国への支持表明を避け、中国への配慮を示したとみられる。
情報機関、国家安全局の楊国強局長はこれに先立つ22日、立法院(国会)で、台湾は「(米中)両大国の間で苦慮する小国」であり、「親米」と「和陸(大陸=中国)」の双方が求められるとして、「立場を表明すべきでない」と述べていた。
ただ、主張する「領海」内を米駆逐艦が通過したとみられるフィリピンやベトナムは直接、間接に支持を表明。馬政権もこれまで、国連海洋法条約を順守する立場を強調してきただけに、国際法を無視して人工島に「領海」を設定した中国に対する配慮は、どこか行きすぎた印象を与える。