これについて、BJPの重鎮で、現在要職から外されているラル・クリシュナ・アドバニ元副首相(88)ら党員4人が抗議の声明を発表し、「(今年2月に惨敗した)デリー首都圏の議会選の大失態から何も学んでいないことを露呈した」「(現指導部が)敗北が全員の責任だといっているのは、誰も責任を持たないということだ」と名指しこそしなかったものの、モディ氏やBJPのアミト・シャー総裁(51)を痛烈に批判し、責任を取るよう求めた。
BJPは昨年5月開票の下院選で地滑り的勝利を果たし、前与党の「ネール・ガンジー家」主導の国民会議派から政権を奪取した。モディ氏の経済政策の手腕に大きな期待が寄せられたことが大きな要因で、BJPはその後の地方議会選でも“快進撃”を続けた。しかし、風向きが変わったのは、今年2月開票のデリー首都圏議会選で、汚職撲滅を訴える新政党「庶民党」にほぼ全議席を取られる惨敗を喫した。