パリ同時テロを「イスラム国」の犯行と断定したと明らかにするフランスのフランソワ・オランド大統領=2015年11月14日、フランス・首都パリ(ロイター)【拡大】
国際移住機関(IOM)によると、地中海を渡って欧州諸国に到着した移民らは昨年から急激に増え、今年は約81万人に上っている。大半の移民らは内戦が続くシリアの隣国トルコからギリシャに入り、ドイツなど受け入れに寛容な欧州連合(EU)加盟国を目指してバルカン半島を北上する。EUではドイツが主導し、加盟国間で移民らの受け入れを分担する計画を立てるなどの措置をとった。
だが、こうした移民らに紛れて過激派メンバーが入り込む可能性はかねて指摘され、英メディアは関係者の話として、「イスラム国」が構成員や同調者ら数千人を送り込んだとも報じている。
移民らの流入に対応するため、ドイツやオーストリアは、国境での入国審査を復活。スウェーデンも12日から同様の措置をとった。テロへの不安が増大すれば各国は国境管理をさらに強化するとみられ、欧州の「移動の自由」にも影響を及ぼす可能性がある。(ベルリン 宮下日出男/SANKEI EXPRESS)