白鵬がやぐらなげで隠岐の海(おきのうみ)を下し7戦全勝=2015年11月14日、福岡県福岡市博多区の福岡国際センター(永田直也撮影)【拡大】
大相撲九州場所は7日目の14日、福岡国際センターで行われ、横綱白鵬は隠岐の海(おきのうみ)の寄りに苦戦しながらも逆転のやぐら投げを決め、軍配差し違えの白星でただ一人7戦全勝とした。他の横綱は危なげなく、日馬富士(はるまふじ)が小結栃ノ心(とちのしん)を寄り切って1敗を堅持し、鶴竜(かくりゅう)は豊ノ島を押し出して5勝目。
土俵際まで追い詰められた白鵬が逆転勝利を果たした。決まり手はやぐら投げ。2009年名古屋場所で朝青龍(あさしょうりゅう)が決めて以来、およそ6年ぶりとなる大技だ。「とっさだね。似たようなのはあったかもしれないけど、きれいなのは初めてかな」と上機嫌に振り返った。
隠岐の海には先場所初日に敗れている。この日もその時と同じく左四つになった。寄られ、左足1本でこらえる。弓なりの体勢になりながら、右足をはね上げて相手の体を浮かせ、つり気味に振って投げ飛ばした。