イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に対して大規模なサイバー攻撃を宣言する国際ハッカー集団「アノニマス」。写真は投稿されたビデオから=2015年11月16日(ロイター)【拡大】
動画には世界中から反響があり、100万回以上再生され、何千人ものサポーターたちがツイッターなど交流サイト(SNS)でこの動画を共有、仲間に計画への協力を呼びかけるメッセージとともに拡散し続けた。
アノニマスは世界中のサポーターたちの期待に応えるかのように、16日にはツイッターで、イスラム国へのサイバー攻撃「パリ作戦」を決行中と宣言。このつぶやきから約3時間後、ツイッターで、イスラム国の構成員のツイッターのアカウント計約3800を消去したと報告した。
容赦ない手法
だが、今回は“過去最大の作戦”として宣言しているだけに今後、イスラム国のサイトに大量のデータを送り込むなどして、サイバー機能を麻痺させるような攻撃も予想される。政治活動家のハッカーたちで構成するアノニマスは2003年に結成したとされ、詳細は不明だが一旦、敵と見なした相手には容赦ないサイバー攻撃を仕掛けることで知られる。
イスラム国に対しても今年1月の風刺週刊紙「シャルリー・エブド」の襲撃に絡み「イスラム過激派に報復する」として、イスラム国関連の数千にのぼるツイッターのアカウントを消去した。