閉鎖されたエッフェル塔をパトロールする軍の兵士=2015年11月15日、フランス・首都パリ(AP)【拡大】
≪海外ネットワーク構築 支配地外を攻撃≫
パリ同時多発テロで犯行声明を出したイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」。10月末にエジプトで起きたロシア機墜落などへの関与も疑われる。これまでのシリアやイラクでの支配地拡大から、アルカーイダのような「国際テロ路線」に戦略を転換し「新たな段階」(米専門家)に進化したとの指摘もあり、世界にイスラム国の脅威が広がっている。
同時テロを受けてテロ対策が主要議題に急浮上した20カ国・地域(G20)首脳会合。15日朝、オバマ米大統領やロシアのプーチン大統領らが続々と専用機でトルコ南部アンタルヤに到着したが、タラップを下りる表情は一様に硬い。トルコ政府は犠牲者を追悼するため歓迎式典や昼食会での音楽演奏を中止、首脳会合は静寂の中で始まった。
背後の組織も未解明
捜査を指揮するフランス検察当局のモラン検事は14日、「死亡した容疑者の一人はシリアのパスポートを持つ25歳の男だ」と発表。報道によると、男は10月、難民約70人とギリシャの島から欧州入りした。