イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に対して大規模なサイバー攻撃を宣言する国際ハッカー集団「アノニマス」。写真は投稿されたビデオから=2015年11月16日(ロイター)【拡大】
政府静観の謎
ただ、米ニュースサイト、マッシャブルは昨年7月、イスラム国が使うツイッターやユーチューブは、米諜報機関が、その考えや動向を理解するための重要なツールとして「なくなってしまうより、続いてくれるほうが良いと考えている」と報じた。
各国政府や規制当局は、武力で破壊行為を続けるイスラム国にも、サイバー攻撃で社会を混乱に陥れるアノニマスも十分な対応ができていないというのが実情のようだ。われわれの社会はソフト、ハード両面で危機にさらされていることを改めて浮き彫りにしているともいえそうだ。(SANKEI EXPRESS)