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【世界自転車レース紀行】(33)インドネシア 険しい登坂 イランチーム独壇場 (1/3ページ)

2015.11.22 09:00

この土地の民族名にちなんでミナンカバウ式と呼ばれる独特な屋根をもった建物。牛の角をイメージしている=2015年10月初旬、インドネシア・西スマトラ州(田中苑子さん撮影)

この土地の民族名にちなんでミナンカバウ式と呼ばれる独特な屋根をもった建物。牛の角をイメージしている=2015年10月初旬、インドネシア・西スマトラ州(田中苑子さん撮影)【拡大】

  • 中間スプリントラインで観戦する地元の人たち。自転車ロードレースは生活道路がレースコースとなり、誰もが無料で観戦できるスポーツ=2015年10月初旬、インドネシア・西スマトラ州(田中苑子さん撮影)
  • 赤道直下の熱帯雨林を抜けてゴールを目指す=2015年10月9日、インドネシア・西スマトラ州(田中苑子さん撮影)
  • ミナンカバウ族の伝統衣装に身を包んだ女性たち。婚礼時の衣装で選手たちを出迎えた=2015年10月初旬、インドネシア・西スマトラ州(田中苑子さん撮影)
  • 最終日、第9ステージで区間優勝を挙げた初山翔(はつやま・しょう、ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)=2015年10月初旬、インドネシア・西スマトラ州(田中苑子さん撮影)
  • 序盤のステージで山岳賞ジャージを着用して走る初山翔(はつやま・しょう、右、ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)と伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム)=2015年10月初旬、インドネシア・西スマトラ州(田中苑子さん撮影)
  • 食中毒症状に苦しむスタート前の選手。世界各地を転々とする自転車選手は、胃腸に強さも重要だと言われている=2015年10月初旬、インドネシア・西スマトラ州(田中苑子さん撮影)
  • 小さな街を走り抜ける選手たち。地元の人たちが何重もの人垣を作って応援する=2015年10月初旬、インドネシア・西スマトラ州(田中苑子さん撮影)
  • インドネシア・西スマトラ州
  • フリーランスカメラマン、田中苑子(そのこ)さん。1981年、千葉県生まれ。2005年に看護師から自転車専門誌の編集部に転職。08年からフリーランスカメラマンに転向し、現在はアジアの草レースからツール・ド・フランスまで、世界各国の色鮮やかな自転車レースを追っかけ中=2011年1月30日(本人提供)

 10月3日から11日まで、インドネシアのスマトラ島で第7回となる「ツール・ド・シンカラ」が開催され、日本からも過去最多となる4チームが出場した。

 「ツール・ド・シンカラ」は、西スマトラ州のパダン近郊で開催されるステージレースで、その地形から険しい登坂区間がコースに多く組み込まれるのが特徴で、今年もアジア屈指のクライマーたちを擁するイランチームが大活躍した。昨年に引き続き、アミール・ザルガリ(イラン、ピシュガマン・ジャイアント)が総合優勝し、総合成績の1位から6位までをイラン人選手が独占した。

 そして、今年の大会は「ヘイズ」と呼ばれる煙害に見舞われた。原因は、スマトラ島の東側やカリマンタン島で違法な野焼きで、乾期であることも影響しその炎が燃え広がってしまったことにある。連日、深い煙に覆われて、太陽が見えない状態が続いた。

 現地の人たちは「雨期が来ない限り改善しない」と諦めたように語るが、過去最悪といわれる煙害は、マレーシアやシンガポールなどの周辺諸国を巻き込み、大きな社会問題となった。

 自転車ロードレースは、数時間から6時間以上にわたって屋外で行う競技。専門家の意見を聞いたうえで、競技は予定どおりの開催となったが、選手によってはマスクを着用しながらレースに参加した。

煙害に食中毒…過酷な環境乗り越え日本人健闘

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