ツール・ド・フランスなど世界のトップレースで活躍するプロロードレーサーを夢見る日本の中高校生たちが今夏、自転車競技の本場ベルギーに遠征した。
ベルギーは四国ほどの大きさながら、世界で最も自転車競技が愛されている国。ベルギーでの自転車競技は、日本における野球のようなイメージで、国の花形スポーツだ。子供たちは物心がつくころから自転車に乗り始め、多くの世界チャンピオンを輩出する。また、プロでなくても子供から高齢者まで多くの人たちが日常的に競技に参加して楽しんでいる。
ベルギーでは一年を通して数え切れないほどたくさんのレースが開催されており、プロへの登竜門となる若い世代のレースについては、非常にレベルが高い。そこで修行を積むために外国からも多くの選手が集まってくる。
今回の中高校生の遠征プログラムを企画したのは、ベルギーに滞在する橋川健氏。元プロ選手で、ヨーロッパプロに憧れて、若くして単身渡欧し、自らの力でプロ選手への道を開拓し、プロになってからはベルギーを拠点に、国内外で活躍した実績をもつ。