サイトマップ RSS

歌を忘れたカナリヤは後ろの山に捨てましょうか 鈴木三重吉が大正昭和の童謡に込めた日本の哀切 松岡正剛 (3/4ページ)

2015.11.22 13:30

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)【拡大】

  • 【BOOKWARE_松岡正剛】BOOK_MEETS_BOOK

 【KEY BOOK】「古事記物語」(鈴木三重吉著/角川ソフィア文庫、637円)

 三重吉の真骨頂はいろいろの作品や活動にあらわれているが、ぼくは『古事記物語』を多くの読者に薦めたい。それまで誰も子供のための日本神話を書いてこなかった。それを三重吉がやってのけた。これはヨーロッパで聖書物語が何度も子供用に執筆されてきたことにくらべると、300年ほど遅いのだが、それでもここから、日本の子供たちは天の岩戸や大国主命などの「神さま」の話を読めるようになったのである。

 【KEY BOOK】「日本童謡集」(与田準一編/岩波文庫、758円)

 この一冊はどうしても手元においておいてほしい。白秋・八十・雨情はむろん藤村・鏡花・竹久夢二・金子みすずまで収録されている。「月の砂漠」「かなりや」「叱られて」「青い眼の人形」「からたちの花」などには楽譜もつく。大正昭和の童謡は子供のためだけのものではない。今日の日本が忘れてしまった根本的な心情を、琢磨され陶冶された言葉で綴ったものだ。今は亡き立川談志がこれらの童謡こそ日本の誇りだと言っていたことが思い出される。

「日本流」の本質が白秋や八十や雨情の童謡に横溢していること

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ