競泳のW杯東京大会の女子100メートルバタフライで日本記録を樹立して優勝した池江璃花子(いけえ・りかこ)選手(左)。3位になったロンドン五輪銅メダリストの星奈津美(なつみ)選手から祝福を受けた=2015年10月28日、東京都江東区の東京辰巳国際水泳場(共同)【拡大】
池江選手と同年代の今井月(るな)選手は平泳ぎを専門としているが、今大会は200メートル個人メドレーで2位に入る非凡さを見せた。記録も日本中学新記録をマークし、リオの派遣標準記録まで0.2秒に迫る好記録だった。「来年は、200メートル個人メドレーも五輪を狙っていきたい」。レース後には強気な発言も飛び出した。
若手に勢いがあるのは女子だけではない。男子200メートルバタフライでは、高校2年の幌村尚(ほろむら・なお)選手が自己ベストをマークし、2位に食い込む大健闘。隣のレーンで泳いだ世界選手権でこの種目4位の坂井聖人(まさと)選手をリードする積極的なレース展開だった。男子400メートル自由形でも、高校3年の吉田冬優選手が予選で自己ベストをマークし、決勝に進出。男子では、高校生で決勝を泳ぐ緊張感を味わえるのは貴重な体験。中高校生の男子に元気がないといわれていたが、存在感を見せつけた。